【ピンク】祝!「おくりびと」アカデミー賞記念 ピンク映画で6連発
友人に誘われて、渋谷のシアターイメージフォーラムにて2月28日から開催の「WE ARE THE PINK SCHOOL! 日本性愛映画史1965-2008」に行ってきた。
ラインナップににっかつ(日活)作品が無いので、素人目にも片手落ちでは? なんて疑問も浮かぶけど、そんなことどうでもいいくらいに楽しい作品ばかりだったよ。
1日4コマ。1コマで2本上映というタイムテーブルで、日本を代表するピンク映画全42作品が3週間にわたって繰り返し上映されていたんだけど、友人のチョイスでそのうちの6本を鑑賞。1日1コマを計3回、イメフォまで通ったことになる。我ながらよくやるよね。
鑑賞した6本は以下の通り。
1.「荒野のダッチワイフ」
1965年 製作:国映 監督:大和屋竺 脚本:大和屋竺
2.「濡れた唇 しなやかに熱く」
1980年 製作:ミリオンフィルム 監督:中村幻児 脚本:水越啓二
3.「痴漢電車 下着検札」
1984年 製作:新東宝 監督:滝田洋二郎 脚本:高木功
4.「ねらわれた学園 制服を襲う」
1986年 製作:新東宝 監督:渡邊元嗣 脚本:平柳益美
5.「痴漢電車 感じるイボイボ」
1996年 製作:国映 監督:今岡信治 脚本:いまおかしんぢ、星川隆宣
6.「わいせつステージ 何度もつっこんで」
2005年 製作:国映・新東宝 監督:後藤大輔 脚本:後藤大輔
順番は製作年順。データはチラシから転載。コピペを使わず自分でタイプしていると、なんだか楽しい気持ちになるのが不思議。イボイボ!
1…主役の殺し屋がどこからどう見てもヤング笹野高史なんだけど、だんだんカッコよく見えてくるから不思議。濡れ場も思ったより少なくて、今なら一般作品として公開しても大丈夫でしょ、これ。伝説的な作品をスクリーンで観ることができてたこともポイント。
2…小川恵、いいなぁ。80年当時の生活感や風俗がなつかしい感じ。
3…蛍雪次郎と竹中ナオト(直人)のキャラクターがとにかく楽しい。竹中直人の松本清張と松田優作を数十年ぶりに見たけど、あんまり似てないなと感じたのは僕だけ?
4…橋口杏子、いいなぁ。一番好きな作品。タイトルは「ねらわれた学園」だけど、中身は「スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説」のパロディだ。名器三段締養成ギブスなんてのも出てくる。愛情たっぷりのレビューを書いている方がいるので、詳しくはそちらを。
http://www.ne.jp/asahi/hp/mastervision/archive2006p.html#sukepan
5…「イボイボ つぶして…」「イボイボ つぶしてやる…」と主演の二人が何度もささやきあう映画。どんな映画やねん。イボイボってなんやねん。わかるようでわからない。1と並んで難解だけど、酒の肴にぴったりでしたよ。
6…第18回ピンク大賞第2位。通しで観るのは4回目かな。友人が出演していることも理由のひとつだけど、それを抜きにしても素敵で楽しくも切ない映画らしい映画だと思う。CSやBSで見る機会も多い作品なので各自チェック願います。
劇場に足を運ぶたびに、鑑賞後はそのままイメフォ界隈で飲み会へ突入→なぜか高円寺へ流れ着く、を3回繰り返しました。麿赤児は若いときも髪が無かったとか、マンタクについてのあれこれとか、イボイボ〜とかを、ご一緒した女性も交えて喧喧諤諤。楽しい夜を過ごしたのでした。参加されたみなさんお疲れ様!
と、ここまで読んで、どこが “祝!「おくりびと」アカデミー賞受賞記念” なんだよ! と何度もつっこんだ方、いらっしゃいませんか?
正解は3「痴漢電車 下着検札」にあります。